チラシ配布の可能性

「このペンを私に売ってください。」

突然なんの話なのだという感じですよね。

私はこれまで様々な会社で面接官を担当してきました。
その中で徐に私のペンを差し出し質問として投げかけてきたのが、
「このペンを私に売ってください。です。

この世の中にありふれていて、100円でも十分に使えるペンをいかにして売るのか。

これを質問された時の答えとして大半の人は、
「今までにない書きやすさ」
「世界最軽量」
「インクが永遠」
など、性能面をアピールして売り込んできます。
でもただ単に性能面をアピールされても、必要としていない私には響かない・・・。

そんな中である人は、私に向かってこう言いました。
「では、ここに名前を書いてください。」
これを言われた私は
「あっ・・・ペンがない。」

私が書くか書かないは別にして、需要と供給を作りだしたのですね。

これを聞いた瞬間にこの方を採用しようと決めました。
実はこのやりとりは、ある映画の中にでてくる1シーンです。

この人がこの映画を観ているか観ていないかは特に問題ではありません。

例え観ていたとしても、こういう考え方があるということを知っているだけで
知らない人と比べて仕事の結果に差が出てくると思います。

チラシの配布は、
「昔からあるし、時代錯誤じゃない!?」
「どこの業者も同じでしょ!?」

などのイメージがあるかもしれません。
ありふれているものの中で輝くためには、ただ単に配布するだけではなく、
「需要を作り出し供給する」ことで効果を生む

非常に大きなテーマですね。